1. モヘンジョダロと平安京の都市設計

モヘンジョダロの特徴

  • 碁盤目状の整然とした区画整理
    都市全体が規則正しく設計されており、移動や物流がスムーズに行われる工夫がなされていました。
  • 高度な排水・給水設備
    都市全域に渡って給排水設備が整備されており、衛生面での高い管理が行われていました。
  • 公共施設(大浴場など)の整備
    大浴場は宗教的な清めの儀式に用いられるほか、社交場としても機能していました。

平安京の特徴

  • 唐の長安をモデルとした碁盤目状の道路
    都を中心に碁盤目状に整備され、都市の秩序と権威を示す役割を果たしていました。
  • 寝殿造に代表される日本の気候風土に合った建築
    開放的な間取りや自然との調和を重視し、四季の変化に柔軟に対応できる造りでした。
  • 河川(水路)を活用した都市設計
    鴨川や桂川など河川が都市を横断し、交通や物流、農業への水供給に利用されました。

2. 建築視点からの共通点と違い

項目 モヘンジョダロ 平安京
都市設計 碁盤目状で機能的、衛生管理が充実 碁盤目状で儀礼的、社会秩序を強調
建材 日干しレンガを使用、耐久性重視 木造建築、気候適応性を重視
水の管理 高度な給排水システムで衛生面を管理 自然河川を都市に取り込み、水運や農業に活用
宗教施設 神殿や大浴場など公共施設が中心 寺社が都市の文化・信仰の中心的役割を担う

3. 現代建築への示唆

持続可能な都市設計

モヘンジョダロの高度な水管理システムは、現代都市においても衛生的で持続可能な都市生活を実現する上での重要なヒントを与えてくれています。

社会と建築の関係性

平安京のように建築が社会階層や文化的価値観を表現することで、人々の生活スタイルや社会の構造そのものに影響を与えることがあります。現代の都市設計にも社会性を意識したデザインが求められています。当然、都市部と私が住む、人口減少地域では必要とされる建築は全く違います。地方には地方のまちづくりがあり、それらの考えに合った建築が必要となります。

気候に適したパッシブデザインの重要性

寝殿造や厚いレンガ造の壁などは、その地域特有の気候条件に適応した建築手法であり、エネルギー消費を抑え環境にやさしいものです。ここからの時代に合った本物のパッシブデザインを学びたい…。

今日の氣づき:未来に繋がる住まいづくり

モヘンジョダロや平安京から学んだ最も大切なことは、私たちが今つくっている街や住宅は、決して今だけのためではないということです。建築や都市づくりは、その時代の社会情勢や文化、環境への配慮を反映することで、次の時代へと確かなメッセージを伝えていくものです。私自身、日々の住まいづくりにおいて「持続可能性」(嘘じゃないやつね(笑))「地域への適応」「人々の暮らしに寄り添う機能性」を大切にしながら、100年後も価値を持ち続ける住まいをつくっていきたいと心から思いました。

それは、まさに私がいつも言う、「家は暮らしを包む器であり、住まいづくりとは未来への贈り物である」という想いそのものです。