皆さん、こんにちは!
すっかりお久しぶりの投稿となってしまい、誠に申し訳ありません。
足の状況も少しづつではありますが、改善してきておりますので、またブログも再開したいと思います。
私は建築の仕事をしてきました…今もまだやっております(笑)
でも、還暦を目の前にして、今まで携わってきた建築という概念、「設計」や「施工」だけではなく、
もう少し”人が暮らす場づくり”に意識を向けた、どうしたら人が安心して、やわらかな心で暮らせるか。
そういった空間づくりに心を引き寄せられています。
そんな私が最近、ふと目に留めたのが、ミツバチの巣の構造でした。
その美しい六角形の並びは、自然界にとって一番無駄がなく、そしてととのっている形なのだと改めて感じました。
音のかたちが現れる?サイマティクスとの出会い
そこから「サイマティクス」という世界に出会いました。
水の上に音を与えると、そこに幾何学模様が現れる。
音は見えないはずなのに、目に見える“形”として水に浮かび上がる。その姿は、まるでミツバチの巣のように、
完璧な秩序を持っていました。
サイマティクスは、「音はかたちをつくる」という科学的な実験です。
でも私にとっては、「音が場をととのえる」という感覚に直結しました。
水と音と建築のあいだにあるもの
建築の中でも、水は生きています。
配管の中を流れる水、蛇口から注がれる水。そこにどんな音が響くか。どんな素材が共鳴しているか。
音は空気だけじゃなく、水や壁、床、天井を伝って、人の身体や心にも届いています。
もし、家そのものが「共振しやすい場」であったなら。
もし、水と音が調和しながら、人の内側のリズムとつながったなら。
住む人の呼吸や感情までもが、ふっと軽くなる気がしませんか?
ミツバチの巣に学ぶ、響き合いのデザイン
ミツバチの巣は、無駄がなく、美しく、そしてあたたかい。
その六角形のハニカム構造は、エネルギーを無理なく循環させる“自然のデザイン”です。
私は今、家づくりにもそのエッセンスを取り入れたいと思っています。
- 天井や壁に、音が流れやすい角度や素材を選ぶ
- 床下の水配管が“うなり”を起こさないように工夫する
- 室内に静かな水の“場”を設けて、呼吸が深まる空間をつくる
どれも、小さな工夫。でもその一つ一つが、暮らしの波動をととのえる鍵になるのです。
結びにかえて 〜ととのう家に宿るちから〜
サイマティクスは、ただの不思議な模様ではありません。
それは、「音」と「水」と「かたち」が響き合う、自然からのメッセージです。
私たちが暮らす家もまた、小さな宇宙。
そこに流れる水、響く音、選ばれた素材や形が、日々のこころとからだに深く影響しています。
あなたの住まいが、「ととのう場」となりますように。
今日も水と音と共に、静かに耳をすませていたいと思います。
きっとあなたの暮らしの中にも、小さな“サイマティクス”が、すでに息づいています。
その響きを信じて、今日という一日を大切に過ごしてみてくださいね(^^♪