水は命の接着剤――アクアポリンと、水の巡りを感じる暮らし
先日、NHK Eテレの番組で「水は命の接着剤」という言葉を耳にしました。
その響きに、私は思わず「うん、そうだよね」とうなずいてしまったんです。
というのも、私たちの体も、自然界も、水によってやわらかく、深くつながれているからです。
ただ、それは“目に見える水”だけの話ではありません。
体の中の水の通り道にも、自然界の水の巡りにも、ちゃんと意味と仕組みがあるんですよね。
アクアポリン――体の中にある「水の扉」
さて、最近注目されているのが「アクアポリン」という存在です。
これは、私たちの細胞膜にある“水専用の通路”のことで、必要な水だけを通す、非常に賢いタンパク質なんです。
たとえば、腎臓では水分を再吸収して、体に必要なぶんだけをキープしてくれたり、
涙や唾液を分泌したり、脳内の水分バランスを整えてくれたり……
まさに、私たちの体の中で水を「正しく巡らせる」ための、小さくて大きな働き者なんですね。
言い換えると、アクアポリンがうまく働いているおかげで、体の中の“水の接着力”が保たれている、というわけです。
森と水の関係――地球にもアクアポリンがあるとしたら?
では、私たちの体の中にアクアポリンがあるように、
地球にも「水の巡りを整える仕組み」があるとしたら、何にあたるのでしょう?
その答えのひとつが、「森」だと私は思っています。
まず第一に、森の木々は、葉から水分を蒸発させることで雲をつくり、雨を呼びます。
さらに、その雨は大地にしみこみ、地下水となってゆっくりと川へ流れていきます。
このようにして、自然の中の水も“接着されるように”つながっているのです。
しかし、もし森が失われれば?
実際に、雨が減り、地下水が枯れ、洪水や干ばつといった現象が起こりやすくなっています。
これは、まるで体内のアクアポリンが壊れてしまったような状態です。
なので、大きく育った大木は簡単に切り倒してはいけないのです!
水は「節約するもの」ではなく、「巡らせるもの」
よく「水を節約しよう」と言われますが、実は水は使えば減るものではなく、
形を変えながら地球上を巡っているんですよね。
つまり、私たちが考えたいのは「無駄つがいをしない」よりも、「どうスムーズに巡らせるか」です。
例えば、排水をなるべく汚さないこと。
また、雨水が地面にしみこむように、庭や緑地を増やす工夫をすること。
さらに、プラスチックや化学物質の使用を控えることも、小さいけれど大切な一歩です。
これらはどれも、地球の“アクアポリン的な機能”をサポートする暮らし方だと私は感じています。
- 森を守る・植える
- 雨水が浸透しやすい土地づくり
- 生活排水をきれいにする意識
- 循環を意識した生活スタイル
そして何よりも、「水を丁寧に扱う」という心が、その巡りの質を変えていくと私は信じています。
今日の気づき:水は、命をやさしくつなぐ接着剤
水は、どこかへ流れていくものじゃなくて、
私たちの体の中でも、森の中でも、ちゃんとつながりながら循環しています。
その巡りを乱すか、ととのえるか――
その選択は、私たちの暮らし方や小さな意識にかかっているのかもしれません。
「水は命の接着剤」。
この言葉を、ただのキャッチフレーズとしてではなく、
これからの生き方や暮らしの在り方のヒントとして暮らし身も大切にしていきたいと思っています。