皆さん、こんにちは!
いきなりですが、住環境が日々の生活にどのような影響を与えているかご存知でしょうか?
中でも、空気環境、電磁波、低周波騒音は、私たちの健康に深刻な影響を及ぼす要因です。
目に見えないところがやっかいですね。
体調が悪い(不定愁訴)と感じている方は、これらの要因が関与している可能性があります。
Housing NeNeでは、これらの要因を調べる測定が可能なんです!
健康に気を配る第一歩としてぜひご利用いただきたいと思います。
室内空気とは?
室内空気とは、住宅やオフィスなどの閉じられた空間に存在する空気を指します。
この空気の質は、私たちの健康に直接影響を与えます。
なぜなら、ホルムアルデヒドや揮発性有機化合物(VOCs)、微細なPM2.5、カビの胞子などの有害物質が含まれることがあるためです。
特に新築やリフォーム後は、これらの化学物質が空気中に多く放出されることがあります。
そして、アレルギーや呼吸器系の問題を引き起こすことがあるのです(World Health Organization, 2010)。
これを防ぐためには、室内空気の質を定期的に測定し、必要な対策を講じることが重要です。
電磁波とは?
電磁波は、電場と磁場が時間的に変化しながら空間を伝播する波動の一種です。
日常生活の中で多くの機器から発生しています。
具体的には、スマートフォン、Wi-Fiルーター、電子レンジなどですね。
電磁波は周波数によって分類されています。
低周波(例えば、電力線からの放射)から高周波(例えば、携帯電話の通信)まで様々です。
研究によると、高周波の電磁波への長期間の曝露が、脳腫瘍や不妊症のリスクを高める可能性があるとされています(IARC, 2011)。
したがって、電磁波の影響を正しく理解し、適切な対策を講じることが求められます。
低周波騒音とは?
低周波騒音は、20Hzから200Hzの周波数範囲に属する音を指します。
通常は人間の耳では聞こえにくい音域です。
この音は、交通、工場、空調設備などから発生しています。
研究によると、低周波騒音はストレス、不眠症、さらには心血管系の健康に悪影響を与えることが示されています(Møller & Pedersen, 2011)。
住環境での低周波騒音は、多くの場合、気づかないうちに健康に影響を及ぼします。
そのため、測定することが重要になるのです。
海外の状況と日本の現状
空気環境に関するガイドラインは、国によって大きく異なります。
北欧諸国では、屋内の空気質を厳しく監視する制度が確立されています。
スウェーデンでは、室内の化学物質や微細な粒子に関する基準が設けられています。
そして、定期的な測定が義務付けられています(Johansson, 2016)。
これにより、住民は健康的な環境で生活することができ、さまざまな健康問題の予防にもつながっています。
日本でも、住居に使用される建材には4スターなどの基準があります。
一定の品質を確保するための取り組みが進められているのです。
これにより、より安全な住環境を提供できることが期待されています。
ですが、残念ながらこれらの基準が十分に浸透しているわけではありません。
現状では、多くの人々が気づかないうちに化学物質にさらされてしまっています。
化学物質過敏症とその影響
化学物質過敏症は、特定の化学物質に過敏に反応する状態を指します。
屋内の空気環境に多く存在する化学物質が原因となることが多いです。
新築住宅やリフォームを行う際に使用される接着剤、塗料、合成繊維などに含まれる揮発性有機化合物(VOCs)が、体調不良を引き起こす要因となることがあります。
例えば、アメリカの疾病管理センター(CDC)の研究によると、VOCsに長期間曝露された人々は、頭痛、疲労感、アレルギー症状を訴えることが多いとされています(CDC, 2017)。
海外では、化学物質過敏症の認知が進んでいます。
それに伴い、住宅における化学物質の使用を制限する動きがあります。
カナダでは「低VOCs」や「無添加」の建材が推奨されています。
住民の健康を守るための取り組みが行われているのです。(Canadian Environmental Protection Act, 2019)。
電磁波とその影響
次に、電磁波について考えてみましょう。
欧州では、電磁波の健康影響に関する研究が進んでいます。
特に子どもや妊婦に対する配慮が強調されています。
フランスでは、公共の場でのWi-Fiの使用制限や、電磁波を発生させる機器の適正な配置についてのガイドラインが制定されています(BfS, 2019)。
対照的に、日本では、電磁波の影響に対する具体的な規制は周知されていません。
多くの人々がその存在を意識せずに生活しています。
しかし、近年の研究で、電磁波が不眠やストレス、集中力の低下に寄与することが徐々に明らかになってきました。
例えば、2018年の研究では、長期間の電磁波曝露が脳機能に影響を与える可能性があることが示されています(Kumar et al., 2018)。
私たちの健康を守るためには、これらの影響を正しく理解し対策を講じることが重要です。
低周波騒音の見逃せない影響
最後に、低周波騒音の問題も挙げておきたいと思います。
アメリカでは、低周波騒音が健康に及ぼす影響がさまざまな研究で示されています。
特に睡眠障害やストレス、心身の不調の原因として指摘されています(Møller & Pedersen, 2011)。
例えば、航空機の発着が多い地域では、住民の健康が脅かされているという研究結果もあります。
日本では、低周波騒音に対する認識がまだ薄いです。
多くの人々がその存在に気づいていない実情があるのです。
最後に
Housing NeNeでは、専門の学習をした測定士が空気環境、電磁波、低周波騒音の測定を行っています。
これらの目に見えない環境要因が、体調不良や不定愁訴の原因となっていることがあるのです。
健康な生活を送るためには、まず自分の住環境を見直しましょう。
そして、必要に応じて先ずは見えないものを見える化する測定を行うことをおすすめ致します。
では次回も、住まいとエネルギーに関する興味深い話題をお届けしますので、お楽しみに!
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この記事が皆様のお役に立てれば幸いです。それでは、次回の投稿でお会いしましょう!
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